水虫 かかと

かかとの水虫について、あなたはどの位の予防と治療の知識をお持ちですか？かかと 水虫は、角質増殖型水虫と呼ばれる別名、角質増殖型足白癬という水虫の種類です。足の裏全体がカサカサし、シワが発生し白い粉が吹いた症状がでたりします。かかと　水虫は、かかとの角質の厚い部分を中心に症状が広がり、乾燥すると、画像のようなひび割れが発生します。
※画像はかかと水虫の末期症状


人体は異物が入るとそれを排除する作用で、自己防衛機能が働き、かゆみや水泡が出てきます。しかし、かかと水虫の場合は、角質が厚くなるのみで、かゆみが無い場合が多く、長期の間気が付かないことから、慢性化した水虫へと変っててしまう恐れがあります。また、かかと水虫は爪水虫と併発する事が多く、長期間水虫に感染していることに気が付かないので感染が拡大してしまうことがあります。多くの人は、乾燥して肌がカサカサになる、カサカサ肌の症状と似ている為、かかとが水虫だと気付かずに長年過ごしている人もたくさんいます。またかかと水虫は、高齢化が原因で角質が硬くなっていると勘違いしやすい為、高齢者などに多いタイプの水虫です。

よくある通常の足裏の水虫から、かかと水虫に症状が拡大する逆パターンもあります。最初は水泡や皮がむける通常の水虫症状だった人が次第に慢性化していき、角質が固くなる、かかと水虫へと変化する場合もあります。角質にはケラチンと呼ばれるタンパクが豊富なため、かかと部位は、水虫にとって繁殖には絶好の栄養源となります。またかかとの新陳代謝が鈍くなり、イボやタコが出来た場合も水虫に感染している恐れがあります。夏は かかと が多少ガサつく程度で、冬になるとヒビ割れを起こす人は水虫感染の可能性があります。





通常は、医師の診断を受けたあと、1ヶ月程度〜3ヶ月程度の治療を続けて、ぶ厚くなった角質が正常な状態に改善されるまで根気良く治療することが、かかと水虫を治療するポイントです。

自宅でできる水虫解消とは

かかと水虫のおもな治療方法としては、飲み薬と塗り薬の兼用が必要となります。かかと水虫の治療法は、抗真菌薬を内服すると2ヵ月後ぐらいで、かかとの皮膚が柔らかくなってきますので、じっくり治療していきます。厚くなった角質部分は多少なら表面を軽くそぎ落とし擦っても大丈夫です。かかと水虫は、かかとの角質が厚くなっているため深部まで薬を届ける事は難しいく、飲み薬などと兼用する事が大切です。また、かかとを軽石ででゴシゴシ削り落としてしまうと、逆に角質を厚くしたり、皮膚を傷める原因となる事もありますから注意が必要です。

かかとの荒れを単なる乾燥肌だと思い込み放置しては危険です。もしそれが水虫であれば治療することが可能です。高温多湿な夏は、水虫の繁殖には最適な時期で水虫の活動も活発になります。しかし冬になって症状が治まっても水虫（白癬菌）が死滅してしまうわけではありません。

かかと水虫は、かかとの分厚い角質を温床として非常に頑固な水虫ですから、水虫薬は角質に浸透しやすい成分が配合されている水虫薬が効果ありです。薬のなかには水虫菌を角質と一緒に剥がして治療する水虫薬もあります。

かかとがガサガサと荒れはじめ、ひび割れの症状が進むと患部に痛みが伴うような場合があります。このような末期症状になった場合は、水虫菌がかかとに増殖した角質増殖型と呼ばれる水虫です。抗真菌薬の外用薬も併用しますが、外用薬のみでは完治することは難しいので、治療は抗真菌薬を内服することになります。完治には3〜4ヵ月間は内服薬を摂取する必要があります。

夏場に、かかとにカサ付き感があったり、冬になり乾燥するとひび割れを起こすような人は、この角質増殖型の水虫（足白癬）である可能性があります。かかとの角質層は水虫（白癬菌）の格好の温床になります。水虫は夏の高温多湿期に起こる感染症だと思いがちです。この　かかと水虫は、あまり知られていませんので、単なるかかとの荒れや乾燥だと思い込んで諦めたり放置している人が多いですが、原因が水虫の場合には適切な判断と治療で完治できる可能性があります。

水虫の治療期間は、水虫に感染した部位によって異なります。つまり、角質層の薄い足裏や足指は完治が早く治療日数も短期間の場合が多いです。一方、角質層の厚くなる　かかと水虫は治療日数もある程度見込んで治療にあたらなければなりません。最悪なのは爪水虫で、強固な爪に守られている水虫菌は、一筋縄では完治できません。

水虫は感染症なので、いつどこで誰に移しても、また誰から移されても不思議ではない接触感染タイプの感染症です。その水虫の種類のなかでも、かかと水虫は、皮膚表面上で症状が改善したように見えたとしても、正しい治療をほどこさない限りは角質層に住み着いた水虫菌を完全に死滅させることはできません。また水虫は再発率が高い感染症なので、症状が改善してもすぐに治療をやめるのは厳禁です。

水虫拡大の予防となるのは、角質ケアです。角質ケアは水虫予防と早期発見の手がかりとなります。現在では、さまざまな角質ケアグッズが販売されていますので、日頃の水虫予防にも効果があります。かかとの角質ケアで注意したいのは、かかとの角質を取ろうと軽石でゴシゴシこすらないこと。かかとを刺激して角質を厚くしたり、皮膚を痛めることになってしまい逆効果です。

かかとの水虫に限らず、家族に水虫の症状の人が居る場合は、できる限り、同時治療を始めて家庭内での感染の悪循環を断つことが必要です。またスパのような温浴施設やお風呂場の足拭きマットや家庭のスリッパからでも感染する可能性がありますのでご注意ください。

かかと水虫は感染してしまうと、症状によって異なりますが、約3ヶ月間は治療をすることになります。日頃より　かかとの角質ケアを実施しながら、かかと水虫の早期発見に取り組みたいものです。かかと水虫に限らず、水虫の恐れがある場合は、皮膚科の専門医を受診されることをおすすめします。かかと水虫感染を自分で判断するのは困難なので、症状に気づいたら、放置しないで早めの診断と治療を心がけてください。かかとの水虫の疑いがあれば、最初は抗真菌剤を内服かつ外用して水虫菌（白癬菌）を死滅させたうえで、かかとの角質が新たな水虫の住処にならないように、角質溶解剤で角質を除去することが重要な治療法です。

かかと水虫は、強力な分厚い角質に守られて繁殖を繰り返します。
症状が悪化する前に角質ケアと治療をおすすめします。

まずは医師のもとで、水虫菌に感染しているかを判断してもらい治療方法を検討することが最良の水虫治療になると思います。ただいきなり自分の足を医師に見せて「水虫ですか？」と訊ねる勇気がない方は、日頃から足の角質ケアを実施し、症状が改善されない場合は診断を受けるという方法も選択肢のひとつです。